日時 | 1月1日 | |
行事名 | 正月 | |
行 事 説 明 | 正月3日は必ず休み、下女(メロ)下男(デカン)は必ず休むのがしきたりで、作業服を晴着に着替えた。 門には白砂(シラス)を置き門松を立て、玄関口まで白砂を敷き詰めた。 |
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言葉の意味 | ||
メロ | 下女 | |
デカン | 下男 | |
備 考 | ||
参 考 写 真 |
日 時 | 1月11日 |
行事名 | 田起こし |
行 事 説 明 | 旦那は、必ずこの日、下男、下女、雇い人、などを招いて振舞いをした。 この振舞いにもれた人は、1年中この旦那の加勢にいかなくても、義理を外したことにはならなかった。 その代わり、田起こしの日の祝酒は縁故者や近しい者には漏れなくふるまったものであった。 行事としては、田に白米を添えて、鍬を一振り打ち込んで帰り、酒盛りとなった。 |
日 時 | 1月12日 |
行事名 | ニセ、メロの入れ替わり日 |
行 事 説 明 | ニセ、メロとして他家奉公の者は、この12日限りで年季交替した。 |
言葉の意味 | |
メロ |
下女 |
ニセ |
下男 |
日 時 | 1月2日 | ||||
行事名 | 二日山 | ||||
行 事 説 明 | 山に行き、新しい薪をとるしきたりがあったが、今は廃れた。 |
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日 時 | 1月7日 | ||||
行事名 | 竹ハシラカシ、門松取り除き、髪立祝(7ツ祝) | ||||
行 事 説 明 | 門松を取り除き、各集落の広場に持ち寄って子供たちの手によって焼く。 ドンドンと音を立てて夜空を焦がすのが見事であった。 一時火災予防の為、禁止されていたが、近年大きな地区毎に有り、叩いて音の出た焼け焦げの竹を門口に魔よけとして立てる。 消防団も立ち会い、この火で燗付けしたお酒や甘酒などがふるまわれる。 又この日は近親者が寄り、席について7ツ祝をやる。 7ツになった子供たちは、縁者や近所の家に7ツずし(ぞうすい)をもらいに行く。 7軒の家を回る。 近年ズシの代わりに、お金を包む事が多くなった。 |
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参 考 写 真 | |||||
日 時 | 1月8日 | ||||
行事名 | 馬の髪立祝 | ||||
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日 時 | 1月14日 | |
行事名 | 米納餅、餅勧進(もっかんじん) | |
行 事 説 明 | 各戸とも餅をつき、エノキの枝に刺して俵の上とか、墓に飾った。 又、夜は気のあった者が徒党を組んで知人宅を勧進に化けて踊り歩き、餅をねだった。 各戸とも必ず餅を進上したが、子供の教育上悪いとの事で一時なかったが、現在は還暦になる人たちが、新築の家とか希望者の家に参上し、お酒や金一封をもらい、同窓会の資金や、寄付等に使っている。 この祭りの為、遠くから帰省して終わりの打ち上げは久しぶりの再会に盛り上がる。 |
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言葉の意味 | ||
勧進 | ものごい、こじき | |
参 考 写 真 米納餅 |
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餅勧進 |
日 時 | 1月14日 |
行事名 | ハラメ打ち |
行 事 説 明 | ニセが監督して子供達を引き連れ、エノキの木で男性の性器をまねて作った飾り木を持ち、新婚家庭を訪問する。 「孕め候、孕め候」(ハラメソウロウ)と歌いながら畳を叩き、新婦のお尻をつつき祝う。 その家では餅を子供たちに配ったが、大正末期には廃れたが麓部落には終戦後頃まであったが、今はない。 |
言葉の意味 | |
孕め | 妊娠 |
備 考 | |
参 考 写 真 |
日 時 | 1月16日 |
行事名 | 山神祭 |
行 事 説 明 | 正月、五月、九月の16日は山神祭を行う。 特に正月が盛大で、次が九月であった。 神主に依頼して切った御弊を方々の山神にささげた。 |
言葉の意味 | |
御弊 | |
参 考 写 真 |
日 時 | 1月20日 |
行事名 | 小正月 |
行 事 説 明 | 二十日正月である。 ニセ、メロはトッ日であった。 |
言葉の意味 | |
ニセ、メロ | 下男、下女 |
トッ日 | (斎日トキビ)精進をして仕事を休む日 |